​箸技ブログ

積みピー・積みリンの遊び方を説明したリングカード式手順書が介護施設で大人気に。これは、現場の職員さんの‟No!” の声から生まれたものだった。


積みリン・積みピーとは?

「箸タイム」に入っている箸、リング、ピーナッツを使って下の写真のように積み木のように積み上げる遊びを積みリン・積みピーという。



積みリン(左)と積みピー(右)


手順書動画が完成! しかし…

積みリン・積みピーの完成写真を紹介したパンフレットを作り、「箸タイム」を使っている施設に見せて歩いたところ、「これどうやるの?」と聞かれるのでやって見せていた。

確かに完成写真だけでは手順がさっぱり分からない。このままでは、直接訪問できるところでしか遊んでもらえない。


そこで、それぞれの遊び方手順を動画で撮ることにした。DVDにして渡したり、YouTubeにアップしてスマホで見ることができれば、もっと多くの人に楽しんでもらえるようになるだろうと思った。


ついに、積みリン・積みピーの動画が完成した。横浜市の長津田地域ケアプラザさんに訪問の際、喜んでもらえると自信を持ってDVDを手渡した。


長津田地域ケアプラザ

ところが、職員さんは浮かぬ顔になりこう言った。

「DVDやYouTubeで高齢の方が一緒に見て覚えるなんてことはできませんねぇ。うちでは大画面のモニターはカラオケに使われてしまっていますしね」。


これからドンドンこの遊びを利用者さんに普及してもらおうと思っていただけにがっかりしていると、「これをカードにしてもらえませんか」と言われた。「カード?」と最初は疑問に思った。遊び方の手順を分解して紙芝居のようになっていたら分かりやすいと言うのだ。さっそく、社に持ち帰り試作した。


翌週できあがったものを、長津田地域ケアプラザさんに持ち込んでみた。職員さんに見せたところ、それぞれの遊びごとにリングでまとめられていることでバラバラにならず、使い終わったらリングをひっかけて保管できるので使いやすいかもしれないと言ってもらえた。



完成までを一手順ごとにカードにしリングで綴ったもの


今では「リングカード式手順書」がひっぱりだこに

そして、二週間してから再訪し、あのカードどうですか? と聞くと「あれは良かったです。みんなに楽しんでもらっています」と。ちょうどレクリエーションの時間だったので、現場に案内してくれた。


「箸タイムの先生」とあだ名がついたSさんはカードを横に一所懸命「雪だるま」にチャレンジ中。初めてカードを見たOさんも「日の出」ができた時には歓声をあげ、職員さんに写真を撮ってもらったりと現場は大賑わい。 




カードをめくりながら集中して雪だるまに取り組むSさん


「日の出」ができて大喜びのOさん

今では、この「遊び方カード」がデイサービスや機能訓練の現場でひっぱりだこに!

職員さんの“No!” の声から誕生したアナログ手順書。情報の伝え方はなんでも最新の道具を使えばいいというわけではないということを学んだ。


放課後等デイサービス「イストワール」様が箸タイムを体験された時の様子をブログにしてくださいました(ブログは→ここをクリック)。イストワール様、ありがとうございます!


放課後等デイサービス「イストワール」様は、障がいを抱えるお子様が、放課後や長期休暇中に利用することができる施設です。お子様一人ひとりの目標に合わせ「計画書」を作成し、集団生活・社会生活のスキル向上のための支援を行っていらっしゃいます


記:箸タイマー 徳永・山中


■2021年6月16日「デイサービスはやて」様を訪問

「箸タイム」をご購入いただいてから3か月ほど経っており、今回の取材が2度目の訪問になります。はたして「箸タイム」は今でも役に立っているだろうか?とちょっとドキドキしながら訪問しました。


「デイサービスはやて」様のご紹介(HPより引用させていただいております)

《要支援・軽介護者を対象にした短時間の少人数制機能訓練型のデイサービスです。介護を予防し、自立生活を送るための歩行訓練・体力向上・転倒予防・柔軟性及び筋力を維持するためのストレッチや機能訓練を行い、身体機能の向上を目指した各種プログラムを提供します》


約束の時間に訪ね、扉を開けると4~5名の方が体操の真っ最中でした。邪魔にならないように後ろで控えました。


■機能回復訓練プログラムに取り入れられ、継続中!

ストレッチが主体の体操が終わるとスタッフが「はい、次はいつもの箸ですよ~」と声をかけ、各々席に着きます。

「デイサービスはやて」様ではピーナッツを1分間でどれだけ移動できるかを競うのではなく、50個のピーナッツが空の箱にすべて移動し終わるスピードを競って記録していました。私たち2名もストップウォッチを持ってお手伝いしました。

もっと大勢でやる時は、移動し終わった人には手を挙げてもらい、スタッフ一人でも全員の記録が取れるというので驚きです。


当日は45秒台前後の人が多かったです。スタッフが「○○さんこの前より伸びてますよ、すごーい」と声をかける場面も。


次の組がやって来て、機能回復のプログラミングが「脳トレ」⇒「体操」⇒「箸タイム」となっていることがわかりました。この回もお手伝いし、「前にもやったことがあったけど忘れちゃった」というご婦人に「箸リン」のやり方を教えると「これはいいわねえ、指先を動かすと脳にもいいのね。ありがとう」と感謝され、とても嬉しかったです。


■ピラミッドにも挑戦!

積みピーの「ピラミッド」では、2名の方があと一つで完成という所で崩れてしまい大変悔しがっていました。





3組ほど見学させていただき、時には私たちも参加し、あっという間の楽しい2時間でした。


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