「箸ピースナック」物語①

会社帰りにスナックで箸ピー 5時25分になった。会社からもう帰らなくては…。あいさつして帰る。今日は早く帰る日だ。かみさんに「風呂・めし」の電話をする。 途中、いつものスナックにちょこっと寄り、ビール1本だけ飲んで30~40分で帰る習慣だ。ここは2年ほど前、迷い込んで居ついてしまった店だ。極めて狭く、客は10人も入れば満席。ほとんどが常連で客筋はかなり良い。今日はまだ早いのでAさんだけがいた。 私「Aさん、やったの?」 Aさん「まだ」 私「じゃあ、俺が先にやる」と店に置いてある箸ピーセットを取り出し、フタをあけた。 ママ「準備出来た?」と手前にあるストップウォッチを持つ。 …「はい始め!」…「30秒」…「10秒前」「5・4・3・2・はいっ、終わり」 そして数えた。 私「86だ。今日はいいぞ!!」そして記録。 その間ママは私の「マイ箸」とグラス、お通しを準備。そしてビールを注ぐ。スポーツの後のビールは「旨いっ」。 次にAさんがやる。…85だ。ママ「いい競争相手ねえ」。この間、4~5分くらい。 そしてFさんという女性客が来る。彼女は近くにある、今、建築中の内科医Bの情報を話し始める。彼女はガンだったが、近くのC内科で異常なしという診断を受けた。念のためB内科へ行ったらガンが見つかり、大病院にまわしてもらって命拾いをしたという。実はAさんは今、入退院を繰り返しているガン患者だ。 私も昔、ガンの手術をしたことがあったのでガン患者の気持ちが少しはわかるつもりだ。死の恐怖だけを考えるより「今日1日何をしよう」「今日は良い1日だった」の毎日の方が良い。箸ピーに夢中になったり、笑ったりすることは健康に良いことかも知れぬ。 Aさんは数日前、箸ピーで自己最高の90を出した。これは1秒間に1.5個のペースだ。 そのうち私のビールが空になった。飲酒後を測った。90だった。 私「今日は86と90だ。飲んだ方が良かったぞ」と言ってお金を払う。 私「お先に」。Fさん「気をつけて」。 私「何に気をつけるの?」「ハイ、かみさんに気をつけます」と言って戸を閉めた。 この日は私が86と90だったがライバルのAさんは85と89だった。(②に続く)#箸雑記 <箸雑記一覧に戻る   次の話を読む>

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